もう悩まない！“伝わる”レイアウトデザインガイド

なんとなく作ったデザイン、しっくり来ない理由は「レイアウト」

デザインを作っていると、
「なぜか垢抜けない…」
「どこを直せばいいのかわからない…」
そんな状態で手が止まってしまうこと、ありませんか？

実はその原因、多くの場合はレイアウトにあります。

この記事では、

を段階的に解説していきます。

【基礎編】レイアウトの4原則を理解しよう

デザインを学び始めると必ず登場するのが「レイアウトの4原則」。
これは見た目を整えるためだけでなく、情報を正しく伝えるためのルールです。

レイアウトの4原則

一つずつ、具体例を交えて見ていきましょう。

近接｜関係のある情報は近くに置く

意味がつながっている要素は、物理的にも近づけるのが基本です。

例えば
「SPRING」
「SALE」
「2024.4.12〜4.15」

これらがバラバラに配置されているより、
「SPRING SALE」＋日付としてまとめた方が、直感的に理解できます。

文字は文字同士、写真は写真同士。
グループ化を意識するだけで、情報整理が一気に進みます。

整列｜揃えるだけでデザインは整う

要素の上下・左右が揃っていないと、視線が散ってしまいます。

一部の文字だけがズレていると、
「なんとなく雑」
「素人っぽい」
という印象になりがち。

特に

迷ったらまず「揃える」。
これだけで失敗はかなり減ります。

反復｜同じ要素を繰り返して統一感を出す

少し物足りなく感じるデザインは、
要素がバラバラになっていることが多いです。

そんなときは

を繰り返して使ってみましょう。

注意点は「新しい要素を増やしすぎない」こと。
共通点のあるパーツを足すことで、まとまりのあるレイアウトになります。

対比｜伝えたい情報をはっきりさせる

すべての情報が同じ強さだと、何も印象に残りません。

重要な部分は

特に数字は対比をつけやすいポイントです。

どこを一番伝えたいのか？
これを考えることが、良いレイアウトへの近道です。

デザインがしっくりこないとき、
多くの人は「色が悪いのかな」「フォントを変えた方がいい？」と考えがちです。
ですが実際には、配色やフォント以前に、
情報の置き方＝レイアウトでつまずいているケースがほとんどです。

今回紹介した「レイアウトの4原則」は、
デザインをきれいに見せるためだけのテクニックではありません。
見る人が迷わず情報を理解できるようにするための考え方です。

・関係のある情報がまとまっているか
・要素がきちんと揃っているか
・共通点が繰り返されているか
・伝えたいところがはっきり目立っているか

この4つを順番に確認していくだけで、
「どこを直せばいいかわからない」という状態から抜け出せます。

デザインに正解はひとつではありませんが、
整って見えるデザインには、必ず理由があります。
レイアウトを意識することは、
その理由を自分で説明できるようになる第一歩です。

「なんとなく垢抜けない」「どこを直せばいいかわからない」
そんなとき、感覚だけで悩み続ける必要はありません。

レイアウトの4原則
近接・整列・反復・対比は、
デザインを“感覚”ではなく“ルール”で整えるための考え方です。

すべてを一度に完璧にしようとしなくて大丈夫。
まずは

デザインに迷ったときは、
「今どの原則が足りていないか？」
と立ち止まって考えてみてください。

レイアウトが整えば、
伝えたい内容は自然と伝わるデザインになります。